キリング・ミー・ソフトリー

 わりとひどい。なんだこれ。野球選手のチェン・ウェインの名字がずっとチェン・カイコーだと思ってて、チェン・ウェインだと知ったとき、そのチェン・カイコーが誰なのか分からなかったけど、今日知った。でもヘザー・グレアムがかわいい。そして言うほどセックスシーンがエロくない。最初からどう見てもジョセフ・ファインズの人がダメな人にしか見えなくて、もう衝動的にセックスしたいくらい魅力的なのか、それとも主人公が痛い人なのかどっちかわからなくて、でわりとすぐにそのままシリアルキラーにしか見えなくなって、いやいや結婚しないでしょって思うけど、分からない。でも、絵の撮り方にこだわりを感じる部分もあって、でもだからと言っていいかって、ただのバカップルの映画。でもかわいいんだよなあ。ジョセフ・ファインズのお兄ちゃんがクレイグ007の2代目Мなのか!!!

 ゴールドフィンガー、サンダーボール作戦、2度死ぬ

 ゴールドフィンガー。金粉で死ぬ子が一番かわいい。オッドジョブがほんとに強そう。
 サンダーボール。水中大戦争といった感じの水中アクションはあまり見かけない、面白かった。ましてこれが50年前に撮ったんだと考えるとすごい。
 二度死ぬ。いかれた日本が面白い。こないだ見たロストイントランスレーションも踏まえて言うが、日本って性接待ありが基本の国って思われているのかなー。「プライベートトレインだよ」ってなんだよ。「これが日本の風呂だ」いちいちひどい。あと若林映子がかわいい。
 ボンドって関係を持った女がどんどん死んでしまって、そこでどう思っているんだろう。苦悩とかないのかな。

 SWエピソード7

 7が一番面白いじゃん!それってどうなの。
 ところでエピソード2は、ファイナルファンタジー8みたいだなと思った。ただスペースファンタジーで、だだ甘の恋愛見せつけられるっていうだけなんだけども。別にどっちも嫌いじゃない。

 456123と見たが

 恋しくて。なんかわりと引き込まれてしまった。ワッツ役のメアリー・スチュアート・マスターソンがいいんだろうなあ。別に美人じゃないんだけど。こう昭和のマンガに出てきそうな造形がたまらない。
 アメリカン・テラス・ハウス。エロ目的で惰性で見ただけという。なんか明るい洋物AVっぽい。ミーシャ・バートンっていう人だけ有名なのか。あのうざい女以外皆かわいくて脱げ脱げ思いながら見ていただけという。
 そしてまったく初見のスター・ウォーズが続く。
 エピソード1。アナキンがかわいくて、パドメもかわいくて、そうか皆が見た久しぶりの新作はこんな感じだったのかと思った。けっこう面白かった。ジャージャービンクスがうざいけど、もう少し見せ場を作ってあげればいいのにな。あとユアン・マクレガーのオビワン・ケノビがすげえもやもやする。ユアン・マクレガーって、なんかもやっとする感じが、半端ものな感じが魅力なんじゃないかと思った。トレインスポッティングはもやっとするのがすごく良かったのに、なんだかなあ。あととにかく殺陣がもやもやする。このあとずっとそうだけど、ライトセーバーのつばぜり合いがとにかく気持ち悪い。ライトセーバーは金属みたいな感じなのか。でも、手首を簡単に返すところを見てるとたぶん重さはないと。重そうだったり軽そうだったり一貫性のない武器なんだなあ。そしてスターウォーズって思ったより設定が甘い映画なんだなーと思った。2、3と見たらますますそうだった。あんまり映画を見てこなかったので、最近急激に海外の女優や俳優を覚えていて、ああ、これがナタリー・ポートマンって人なのね、イスラエル人なんだ、えっハーバードとか受かってるの!すげえ、あ!「レオン」のマチルダなのか!などということを初めて知っている。Wikipediaに極度の貧乳って書いてあって、え、どれくらいなんだろう?と思って、「ナタリー ポートマン おっぱい」とか検索してみて、パパラッチの写真に行きついて、思ったよりあるじゃんとか思う。3だとけっこうあった。で、2、3比べてみると、1のナタリー・ポートマンが圧倒的によく、ビョークみたいなアミダラ姫をしばらく見てて、ほほうと思ってたら、あっやっぱり影武者なんだ、みたいなのとか、とにかく少女っぽいのに凛とした強いオーラがあって、この後見ることになるパドメがどんどん目も当てられないだめんずにはまる女子になってしまうから、それもあって相対的に1が良く見えるのかもしれない。ダースモールって1〜3を通じた敵キャラだと勝手に思ってたらあっさり死によった。
 エピソード2。冒頭からアナキンの圧倒的なコレジャナイ感。何これ!常に勃起してますみたいな中学生的な性欲のかたまりみたいな子になってた。利発そうでちょっとだけ生意気な小さいころがザ・伝説の天才児みたいな感じだったのに、そのレジェンド感が一気になくなった。いや別にいいんですよ、そういうふうに描いたんだ、と思ってこっちは見るだけだから。悪そうな顔で、これの子供があの平和そうなルークなのかー、違和感。で、弟子っぽかったオビワンがどんくさそうなおっさんになってて、これもちょっと違和感。でも、そういうふうに描いたのかーと思うしかない。弱そうなんだ。でもジェダイってヨーダ以外皆弱そうなんだ。殺陣がとにかく弱そう。で、とにかくアナキンが自由で、もう悪に落ちそうな危うい魅力じゃなくてタダの中学生で、お母さんが死んだ時に皆殺しにしたって「えええっ!?」そんなむちゃくちゃな子なんですか、君は。復讐の鬼になって決定的に足を踏み外すのはどう考えてもここじゃないかと。そしてとにかくパドメがアナキンを好きになる理由が分からない。母性本能と猛アタックに根負けする、の二つしかないけど、なんかもうあの高潔なアミダラ姫がこんなダメ男にはまって幻滅する。しかもダラダライチャイチャなんだよなー。ずっと押しとどめていきなりとりつかれたみたいにセックスとかならいいけど、うーん。あと、元老院とかジェダイ評議会とか、とにかく組織がよくわからなくて、逆に一生懸命見た。
 エピソード3。これだけTSUTAYAネットだから早送り巻き戻しができなくて、寝落ちを繰り返したので大変だった。アナキンはだいぶよくなった。でもやっぱりよく分からない。1はなんかジェダイの偉い人たちがそれぞれすごい奴ふうだったのに、2、3と経るともうただの無能集団にしか見えない。あとあの議会みたいなところはいくらなんでも多すぎてよくわからない。パルパティンがあまり巧妙でなく、ただストレートに「パドメを守るにはこれしかないんだって、マジで!」と言うだけで、「うーんそうなのかな」と思ってたら、ウィンドウ役のサミュエル・L・ジャクソン(いつも思うけど、エルは一つにしてほしい)がパルパティンを殺そうとするところで、「あっ、この先輩はジェダイのくせに人を殺すんだ」と思って、完全にシスになっちゃうんだけど、そこはもう、やっぱりあふれる才能のアナキンに対してのジェダイサイドのケアが下手すぎて、ジェダイヨーダ以外は無能集団だという決定的なシーンになってしまう。アナキンは、ジェダイの教えは建前でパルパティンのダークサイドのフォースにあこがれてるから口先だけで言ってたら軽すぎるし、逆に本気でジェダイの教えでは慈悲です!って言っててもなんか軽い場面になるし、どうにかならなかったのか。そんな奴が子どもまであっさりと手にかけるのはダメだ、もうダメ人間すぎる。アナキンはなぜ最後にI hate youって言うんだろう。パドメは一目ぼれなのにパドメが全てになってしまうのもなんだかなあ。3も全体的に少しコレジャナイ感があるけど、まあそれなりに面白い。ムスタファーはちょっと危険すぎる。なんで才能の塊でダークサイドに落ちたアナキンがオビワンに負けるかが分からない。オビワンが強いのか弱いのかが最後まで分からない。2と3ではドジっぽいところを見せてたけどやっぱり強いってことなのか。とりあえず見た目は弱そう。ユアン・マクレガーはもっと精進したほうがいい。
 あんな美男美女からレイアみたいなオタンコナスが生まれるのかーって皆思ったんだろうなあ・・・。アナキンのめちゃくちゃ感の遺伝子が強すぎたんだろうなあ。でもレイアがフォースの才能があるって嫌だなー。公開当時レイアは美人として描かれていたのだろうか?
 でもまあ、殺陣以外の戦闘シーンはわりと面白かった。なんかでもマッドマックス新作のカーチェイスとかのことを思うと、相当ぺらーんとしてるなーという気になるけども。CGだからね。
 なんか神格化されてるからどんなもんだろうと思ってみたら、わりとモヤモヤするけどそれなりに面白い、みたいな映画だった。007を順番に見る作業に戻ろう。あっちは本気で好きだ。

 芥川賞候補

 芥川賞候補、文学界3つ読んだ。この中では、いかにも獲りそうでよくできてると思ったのは「死んでいない者」だけど、正直退屈で、「シェア」が抜群に面白い気がするのですが、おれの感覚は合ってますか?芥川賞候補読んで新感覚なのはわりと久し振りかも。なんか踏み絵みたいな作品。でも「シェア」は天然っぽさがある。この文体と世界観は百パーセント作為ではないはず。だけど、最後まで温度が一定に保たれていて、これは素晴らしい才能。そして、もう一度言うが「死んでいない者」はめちゃくちゃよくできてる。もっと若いときは「ホモサピエンスの瞬間」が好きだったかもなあ。結局、文学って好みだよなー。で、芥川賞って、あるいは、おれの芥川賞候補への読み方って、小説としてダサくないかどうかを篩にかけるテストなだけだよなーって思った。「夏の裁断」より「火花」のほうがダサくない。でも「夏の裁断」はわりと面白い。

 飛行機にて

 教場、チャイルド44、老人と海タナトス灯台守の話、ミレニアム1。
 「老人と海」は、絶えずぶつぶつ言ってるジジイがかわいそうな目に遭う小説で笑った。だけど、文学としてはとても良いと思った。