キャプテン・アメリカ〜を読んでるけど実際に見てみたくてうずうずするよね

 モンキービジネスの最新号を(一部)読んだ。岸本佐知子の今回の日記は最高傑作のひとつだと思う。
 あと別のことをしながら短編を主に読んだんだけど、こういうふうに自由に短編が書ける媒体って作家にとって楽しいだろうなあと思った。ところで「猫を抱いて象と泳ぐ」を読んだ。周りの人の絶賛の空気に困っているのだが、なんだろうなあ、確かに力作には違いないのだが、傑作ではないような。もっとやれたはずというもどかしさが強い。確かに、なんかのインタビューで読んだけど最後に消えないところが今までと違うし、デパートから降りられないとかバスから出られないとか、そういう設定や重ね方は面白いのだが。ジブリ映画にしたいな、という感想を持ったが、それはジブリ映画の“90%感”みたいなのがあるからだと思う。あと、小川洋子はもっともっと濃密な描写ができるに違いないのだ。「物理館の物語」みたいな小川洋子得意のモチーフが満載すぎるのを読んでしまうと、ちょっとなあ。まあ、ひとことで言えばヒカ碁。いや面白かったけどさ。

モンキー ビジネス 2009 Winter vol.4 少年少女号

モンキー ビジネス 2009 Winter vol.4 少年少女号

猫を抱いて象と泳ぐ

猫を抱いて象と泳ぐ