うはー

 僕はマクドナルドが好きである。なぜかというと早く出てくるからである。そう大してうまくないくせに出てくるのが遅い定食屋がいっぱいあって、面構えとか雰囲気に誤魔化されてうまいうまいと皆食べているが、そんなものはオレに言わせればマックと変わらない(それはいいすぎ)。もちろん私だってうまいものを食うときは食うのだが、別にまずくたっていいときはいい。食事というのは、特に軽食や昼食は、本当においしいのでないなら(本気で美味しいときは遅くてもいい)、出てくるスピードが大事である。
 ところでクォータパウンダーとかいうのを出したことが話題になっていて、ようするにヤラセ行列で話題になっているんだけど、それはともかくオレはこの作戦を非常に評価する。マックってバリューセットとかでデフレのときに安くしすぎちゃって、それで定番になることに成功したんだけど、売れ行きがそれだけで安定するわけもなく辛い。でもこれ以上安くできない。で、単価を上げるためのクォーターナントカである。人間って、上と並なら並を選ぶくせに、特上と上と並だと上を選ぶようなところがあって、あのまずいハンバーガーにそこまでまずくないハンバーガーを混ぜると、なんとなく買ってしまう、そういう作戦なんではないかと。今日、食べてみてよく分かった。ぜんぜん変わんないよ、これ。ロッテリアの絶品なんとかは頑張ろうとしている気持ちが伝わってくるが、マックのクォーターナントカはまったくおいしくない。なのに、頼んでしまうという。このまま、こっちを定番にしちゃえば、うまいこと値上げができると。でもさ、分かってても、もう普通のハンバーガー食えないんだよね、なぜかって、ちょっと高くなっちゃったから。