たまに

 場の空気を優先させるために読んでない本を読んだことにしなくてはならないことがあって、それでひとつ困っているのが「バートルビーと仲間たち」である。いや、面白いは面白いんだが、小さなエピソードのコレクションで、短編集みたいで読みづらい。私は短編集が苦手なのであった。
 あと私は新書を読まないのだが、読むのもある。「創刊の社会史」はファッション誌に興味のない私にとっては割とどうでもいい本なのだが(あんまり面白くないんで読む必要なし)、ただリクルートの意味を一言で表している序文とこだけ、分かりやすい言葉だなと思った。リビングにあるので引用できないのだが、ようするに広告を集めて並べるとそれがコンテンツになるということに発見したということ。ここからはオレのまとめ方だけど、これどういうことかっていうと、リクルートは本来“島”であった広告を交通整理して集めたところが画期的だったんだけど、これって今Googleがウェブ上でやってる“島”探しを最適化することにに似ているような気がする。ここからさらに強引に言うとGoogleがやっていることは編集なんじゃないかなって。すごいことなんだけど、それとは関係なく、オレはリクルート大っ嫌いだけどな。Googleは情報社会主義なんだけど、リクルートは利益誘導政治でぜんぜん違う。あと一番むかつくのが「R25」な。この世代の若者は長い文章を読まないから記事を800字にしましたと言ってようするに一億総白痴化を推進しようとしているんだぞ。
 あと「ブログ論壇の誕生」は面白かったけど、ふーんって感じ。なんかなー、2chまとめサイトを高尚にした感じがして、落ち着かない。あと、この本読んでて、ぜんぜんひっかかるべき場所じゃないところでいっぱい引っかかったけど、ブログを書くときに一番大事なのは読者を共同体にしないことだと思う。読者を共同体にした瞬間、その読者を想定してしまって内容がつまらなくなると思う。支持も不支持もダメなんだ。
 なんか言いたいことがよくわからないのだった。

バートルビーと仲間たち

バートルビーと仲間たち

創刊の社会史 (ちくま新書)

創刊の社会史 (ちくま新書)

ブログ論壇の誕生 (文春新書)

ブログ論壇の誕生 (文春新書)