Don't think, feeeeel!

 ちがうね、諸君、もう一度言うが、それは違う。君は文章を書くことが大嫌いだし、書いたものを他人に読まれるとなると、ますますもって具合が悪かろう。にも関わらず、君がこうして何かを書くのは、言葉を言葉にするためだ。君は知っている。言葉にしなくてはならない言葉と、言葉にしていけない言葉があることを。君は言葉にしてはいけない言葉を言葉にするために書いているような気になっていただろうけど、言葉にしなくてはならない言葉を言葉にする言葉を探すために書いているんだ。またはそんなふうにしちゃだめだおまえらどうしてそんなことしてるんだだめだそんなのだめだぼくがやりたいのはそんなふうにじゃなくてもっとかんたんにきみたちはぼくをいたくするそんなことしちゃだめだぼくはなにもかもいったいだめだぼくのほうがよくわかってるんだ。そうだ僕のほうがよく分かっているんだ!仕事に疲れてきたので、たまになんか話をします。サービス精神はサービス肉体に宿るといいな。
 こないだ中原『ニートピア2010』を読んでいたら、ソローキン『愛』を読みたくなったので、開いてみた。読みはしない。で、巾着ですか?巾着ではちょいとばかり苦労したんです、ええ。「なあに、これくらいはお手のもの」でも中原昌也はやっぱりすごいと思う。あと吉田『悪人』が面白かったのです。ちくわですよ、ちくわ。ちくわのところは、指摘されるまで気づかなかったでござるよ、にんにん。
 こういう再スタートは絶対鬱病のもとだと思うが、わしゃ知らん。大丈夫、どうにかするさ、くだものだもの。

愛 (文学の冒険シリーズ)

愛 (文学の冒険シリーズ)

ニートピア2010

ニートピア2010

悪人

悪人