オレはダメだ、死んだ方がいい

　いやそうは思わない。いま読んでるのは文藝別冊の吉田戦車。ところで、何人かに絶賛して読ませていて、また一人ちょうど読まされているので改めて言っておくが、「サナギさん」は本当にすごいからな。例えば、岸本佐知子エッセイが好きな人は必読だから。読んでないやつがいたら死刑だ。
　さて、不条理ギャグの吉田戦車という巨人のいくつかは日常の少し先のところで描いていて、普通の思いつきを発展した笑いが多い。吉田戦車は多彩なのでそれだけでは済まないんだけど、それでいうと「サナギさん」はまさにその流れを汲んでいると思う。よって、吉田戦車を絶賛するやつもサナギさんは必読である。ただしこの施川ユウキは若干キザで、そこがいいか悪いかは分かれるところだが。
　あと昨晩、某青年と邂逅して話した中で、これももっと皆で盛り上げるべき重大な事実であると思うことがあって、それは長嶋有のゲーム批評、マンガ批評は本当にすごいということである。というかもっと言うと、週刊文春で絶対に読みたいと思えるページは「マンガホニャララ」だけで、あとはどっちでもいい。いやもちろん読んだら普通に面白い週刊誌だとは思うけど。
　椿山課長をちらりと。

吉田戦車 (文藝別冊　KAWADE夢ムック)

サナギさん 1 (少年チャンピオン・コミックス)