2009-06-18 わからない 言葉 ぼくは、 家々がゆれはじめたら、 ぼくめがけて倒れてきたら、 いいとおもう、 そのときはさぞかし恐ろしいことだろう。 ぼくは、 自分の心臓が裏返しになったら、 自分の頭が停止したら、 いいとおもう、 そのときはさぞかし恐ろしかろう。 この上もなく恐ろしいことを ぼくは自分の胸におしつけたい。 ぼくは不安にあこがれる。 苦悩にあこがれる。 ――「不安」