今日は久しぶりにこっちの引用

 「今夜は楽しかったわ!こんな楽しい夜はほんとに久しぶり」。そしてダンがマグを返して、こんな遅い時間になっていたとは気がつかなかったと言ったとき、彼女は言った。「そういう歌ありましたよね、『眠そうな二人』という歌。結婚する前、夫と付き合ってた頃、よくあの歌を思い出したわ。デートから帰ってきて、二人ともうつ伏せになって倒れてしまいそうなくらい疲れてるのに、まだ話したいことがいっぱいある、まだ話しあっていたい、っていうときがあるでしょ……そんなときいつも思い出したんです、おやすみを言えないカップルの歌を。覚えてます、あの歌?」

 http://homepage2.nifty.com/jazzsong/Song96.html
 愛しすぎておやすみが言えなくなるっていうシチュエーションが好き。と、くさいことを書いたところで、でもこの小説はこの後の段落が意地悪で好きなんです。男のほうは覚えてるって言いながら送り届けたしってことでジャケット着て帰っちゃうの。