第5話(やっと見られた)

 これ、なんで視聴率取れないかが分かった。山Pが成長する話であって、相武紗季北川景子を応援したくはならなくて、女性受けが良くないんだと思う。たぶん相武紗季の役をメインにして、このむちゃくちゃ難しい役をこなせる女優を呼んできて、で、カッコいい悪女だけど意外と等身大、最後は少し素直になってハッピーエンド、みたいなドラマだったら受けたと思う。相武紗季みたいな子を支持する女子はけっこういるはず。それはそれですごく面白いドラマができるはず。
 菜月はダメだなー。泣くのかよ。直輝「なんでそっちが泣くんだよ」というセリフの通りだよ。ズルい女の子だなー。直輝みたいに筋を通すタイプには最終的に逆効果だと思うんだよね。菜月は頭いいくせに分かってなかったのか。それとも彼女なりにいっぱいいっぱいでとりあえず泣くかぐらいの対応しかできなかったのか。直輝「いつから?」ですよ。そしてこの期に及んで、さっきだけ、という嘘をつくか。菜月のこの嘘は後で重要な意味を持つ。直輝の「いつから?」はある意味で最後のチャンスを与えてると思う、もしオレと同じ気持ちならば。直輝はリストバンドの件で疑ってるから。そこを確認したくて聞いた。聞いたのに。で、直輝は夜通し練習して、シャワー浴びるときは泣いてるんだろうなあ。直輝「バカなのは気づかなかったオレだ」ってどういう意味なんだろう。あと溝端淳平は意外といい役。直輝「白河さんの演奏してる姿は男らしい」、これは思ったとおりに褒めてて、確かに嬉しくないかもしれないんだけど、まあ、こういうこと思わず言っちゃうことあるよなー。言い方を変えればいいだけなんだけど。
 合宿で、直輝と廉が同部屋ってのはすごいな。寝られねえよ。そして、ここで直輝「いつから?」ですよ。直輝は裏を取ってるわけだ。菜月が最後まで嘘をついたかどうか。そこで嘘確定だから、直輝の中で菜月終了になるよな。分かるなー、こういうの。女子から見たらどっちでもよくね?みたいな話だとは思うんだけど、筋を通すというのはそういうことだと。しかし、別れるどうかの瀬戸際で、しかも別れたくないはずなのに、菜月は強気だなー。言い訳をしたくないと宣言してから、言い訳と不満を述べると。菜月「直輝の幸せにしたい、がリアルじゃなかった」と。これはダメだ。直輝「おれは本気だった」し、ちっちゃいプライドでも大事なプライドだと言うよ。しかし、こうなると菜月はどうするんだろうな。どうもしないかもしれない。ああ、菜月が幸せになれない。そして今週の私的ベストシーンが、別れを決めたあと、部屋に戻って廉へ、直輝「よろしく頼むな、菜月のこと」。キャー。「あいつ、ああ見えてすごく寂しがりやなんだ」とか、もう、こういうどうしようもない優しさをひたすら評価すべき。このシーンで泣いてしまった。これ、本当にそう思ってるんだよなあ。菜月が好きで、で、裏切られて悔しくて、納得できないから別れて、でも本当に好きだったし、別に自分の前からいなくなっても幸せになってほしいと。どうしようもないやつだな、こいつは。そして初めて廉がいいこと言った。嫌な言い方だけど、反動でオレのところに来ただけだから、廉「許してやれよ」と。そして廉がひとりになったあとのカットはいいですね。廉が菜月を幸せにするパターンも示唆しています。こうなると、最後に菜月とよりを戻すパターンもあるな。しかし、このままの大根役者の相武紗季のままでは“禊”の演技ができないよなあ。と思ったところで、今週のラストシーンだ。でも、こういう莉子みたいな勢い系、瞬発力系女子はもう流行ってないと思う。もちろん男子としては嬉しいけども。相武紗季と山Pは今の男子と女子だけど、北川景子のあれは古いんじゃないかと。そして、俄然相武紗季を復活させたいんだが、いかんせんあの子は真っすぐ男子の扱い方を分かってなさすぎる。どうしたもんか。