ぬぬぬ
「チーム・バティスタの栄光」がすごく面白かった。これだけやってくれると文句のつけようがない。文句をつけるとしたら動機がよく分からんとかだと思うが、不問に付す。というか、オレはモンスターはモンスターだと思っているので、これにはまったく引っかからない。というか、一般的に「動機(の描写)が弱い」という感想は「キャラがうまく書けていない」と言い換えるべきだと思っており(言い方が雑だ。すまん)、キャラがある程度立ってたら、人間の行動に理由なんかないから動機とかどうでもいいんだよ。と思う。以上。以上じゃない。
ミステリ好きにオレはなる(たぶんルフィ)。
ところで、コンプレックスを持っていることは山ほどあるが(例えば今自分がしている仕事とか)、そのひとつに“脳内キャスティング”が下手というのがある。単純に映画とかドラマとかをあまり見ないせいというのもあろうが、とにかく特定の顔を浮かべるのが苦手なのである。イメージが硬直化するのはよくないと思っているのであろうが、だがしかしだがしかし、イメージを硬直化させないとできないことがけっこうある。というより、脳内キャスティングという行為自体がすごく面白いから、参加したいのである。この小説は田口=竹内、白鳥=阿部以外の本物のキャスティングを知らなかったので(女にしたのかよ、と思うけど、これは意外と良いと思う)、なんとなく考えてみたのだが、もうぜんぜんダメだ。思いついてもすっきりしない。実在の人物だとしっくり来ないのだが、なぜかあの看護師だけは「ブラックジャックによろしく」のタバコ吸う髪染めてる看護師が浮かんでいた(しかもキャラ違うのに)。ちなみにそもそもなんで脳内キャスティングのことを急に考え出したかというと、最近出た桜庭一樹ブック(角川かな?)を立ち読みしてたら、日記みたいなコーナーで、アーヴィング「また会う日まで」の脳内キャスティングを文春の編集者と発表し合うみたいなことが書いてあって、ジャック・バーンズがV6岡田という話になっていて、「全然違うわボケ!」と思ったからである。しかし対案はない。ごめん。
しかも書いていて本当にV6岡田ってことになっていたか不安になってきた。お嬢アリス=小泉今日子はベタだと思うけど、認める。
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